高齢になったり、障がいがあったりして支援が必要になると、生活の中で「できること」や「選べること」が少なくなってしまう場面があります。
安全のため、体調のため、周囲の心配のため。
理由はさまざまですが、その中で感じることがあります。
私たちは普段、自分の意思でさまざまなことを選んでいます。
お酒を飲むことも、夜更かしをすることも、食事を抜くこともあります。
薬を飲み忘れることもあれば、お風呂に入らない日がある人もいます。
それが体に良くないと分かっていても、自分で決める自由があります。
一方で、高齢者や障がいのある方になると、「危ないから」「ちゃんとしないと」と、周囲の考えが優先され、選択肢が狭くなってしまいやすいことがあります。
安全を守ることは大切
高齢者支援や障がい者支援の現場では、安全を守ることが大前提です。
転倒や事故、体調悪化が起きれば、ご本人やご家族に大きな影響があります。
そのため、支援する側が慎重になるのは自然なことです。
結果として、
- 外出を控える
- 一人での行動を制限する
- 生活習慣を変えるよう勧める
という対応になることもあります。
必要な判断もありますが、気づかないうちに「本人の希望」より「管理」が優先されてしまうこともあります。
支援が必要でも、自由までなくなるわけではない
年齢を重ねても、障がいがあっても、「こうしたい」「やってみたい」という気持ちはなくならないと感じています。
支援が必要になっても、その人の人生であることは変わりません。
「支援を受ける側」になることで、自由や選択まで失ってしまうのは、どこか寂しさを感じます。
だからこそ、「安全を守ること」だけでなく、その人がどう過ごしたいか、何を選びたいかという自由も大切にしたいと考えています。
その人らしい暮らしを続けるために、何を支えられるかを一緒に考えることも大切です。
「やりたい」を支えることも支援
支援とは、できないことを補うだけではなく、その人がやりたいことに近づくための関わりでもあると思っています。
行きたい場所がある。
続けたい習慣がある。
今まで通りの生活を大切にしたい。
そうした気持ちを、「無理だから」と終わらせるのではなく、どうすれば実現できるかを考える。
少し付き添い支援があればできること。
外出支援や日常生活支援で続けられること。
支援があることで、あきらめなくていいこともあります。
一緒に考えることが大切
もちろん、何でもそのまま実現できるとは限りません。
安全面や体調面から難しいこともあります。
それでも、「危ないからやめる」で終わらせず、どうすれば近づけるかを一緒に考えることに意味があると感じています。
自由と安全、そのどちらかだけではなく、その人に合った形を探していくことが支援につながります。
その人らしい暮らしを支えるために
制度だけでは対応しにくいことや、外出支援・付き添い支援など、少し手助けがあればできることもあります。
当事業所では、日常生活の困りごとだけでなく、その方の「やりたいこと」や「こう過ごしたい」という思いも大切にしながら、一緒に方法を考えています。
「こういうことも相談していいのかな?」という内容でも構いません。
在宅支援や自費サービスを含め、その人らしい暮らしについて一緒に考えていければと思っています。