委託業務や自費介護サービスの可能性を広げる取り組みの一環として、訪問看護ステーション株式会社Nijiの日和様へご挨拶と意見交換の機会をいただきました。
在宅生活における医療と生活支援の役割分担について、現場目線でのお話を伺うことができ、多くの気づきがありました。
訪問看護と自費サービスの役割の違い
在宅支援においては、それぞれの役割を正しく理解することが重要です。
訪問看護は、医療や看護の提供を目的としたサービスであり、体調管理や医療ケア、主治医との連携、状態観察などが中心となります。
一方で、通院時の移動や付き添い、外出時の見守り、家族が対応できない生活支援などについては、制度上対応が難しい場面もあり、保険外サービス(自費サービス)が担う役割となるケースがあります。
通院付き添いと制度上の位置づけ
通院の同行については、訪問看護の主業務として位置付けられているものではなく、移動支援を主目的とした関わりは制度上の制約があります。
そのため、通院時の移動や付き添いについては自費サービスで対応し、医療的な判断や状態確認については訪問看護が担うといった形で、役割を分けて支援を行うことが現実的な連携となります。
「できること」より「しないこと」を決める運営
今回のお話の中で印象的だったのは、「できることを増やすことよりも、あえて“しないこと”を明確にする」という考え方でした。
サービスの範囲を整理することで、安全性や質を保ち、結果として利用者様にとって安心できる支援につながるという運営方針です。
無理に対応範囲を広げるのではなく、軸を持って運営されている点が非常に印象的でした。
移動手段の工夫とリスク管理
訪問時の移動手段については、自転車を中心に運用されているとのことでした。
交通渋滞の影響を受けにくく、時間の遅れが発生しにくいこと、また車両利用に伴う事故リスクを抑えられることなど、現場運営における具体的な工夫として非常に参考になりました。
日々の業務の中でリスクをどのように減らしていくかという視点は、他のサービスにおいても重要であると感じました。
情報共有と連携の重要性
訪問看護では、診察時に必要な情報の共有や聞き取り、主治医への報告、関係機関へのフィードバックなど、情報をつなぐ役割も担っています。
在宅生活を支える上では、単独で支援を完結させるのではなく、それぞれの専門職が役割を分担しながら関わることが重要であると改めて感じました。
今後の連携について
株式会社Nijiの日和様との意見交換を通して、現場での考え方や運営方針について理解を深めることができました。
現段階では具体的な連携には至っていないものの、今回の機会をきっかけに、お互いの役割や強みを共有することができたと感じています。
今後、在宅生活の中で必要な場面があれば、それぞれの専門性を活かしながら連携できる可能性があると考えています。
まずはこうした関係性を大切にしながら、地域の中での連携の幅を少しずつ広げていければと思います。
まとめ
在宅支援においては、「できることを増やす」だけでなく、「役割を整理する」ことが重要です。
訪問看護と自費サービス、それぞれの強みを活かした連携を行うことで、利用者様にとってより現実的で安心できる支援が可能になります。
今後も関係機関との情報共有を大切にしながら、状況に応じた柔軟な支援につなげていきたいと考えています。
